こんにちは!
去年、長崎に移住してきた品川と申します。長崎のまちに魅せられて、日々いろんな場所を「さるく」しています。「さるく」とは「ぶらぶら歩く」という意味の長崎の言葉です。ユニークな場所が多い長崎は、さるくがとても面白い!のです。
最近「茂木の朝が気持ち良い」と聞くので、ならば!と実際に行って「朝さるく」をしてみることに。ちなみに、長崎市中心部からバスで20~30分程度で茂木に着くので、実はけっこう気軽に行くことができます。
宿泊するホテル「月と海」のすぐ近くに、潮見崎十一面観音という、朝の散策にぴったりの場所があるそうなので、次の日に早起きしてさるくしてみました。
朝、ホテルの外に出てみると、さっそく気持ちの良い朝が広がっています。
心地よい太陽、静かに打ち寄せる波の音、ほのかな潮の香り…と、市街地とはまた違う朝の気持ちの良さです。漁業のまちらしく、地域の猫たちも朝から海辺をお散歩していました。
そんなこんなで歩き出します。既に気持ち良いのですが、ホテルから歩き出してほんの数分で、潮見崎十一面観音の入り口に到着です。
地元の方がよく来られる潮見崎十一面観音は、とても由緒ある寺院らしく、特に、子育て・子授けの観音として信仰されているそうです。
ちなみに、長崎市内には「さるくボード」という説明板がさまざまなところに設置されているので、事前知識がなくとも、土地の歴史やストーリーを楽しむことができます。
説明板を読み終わったところで、さっそく、石段を登っていきます。
少し階段を登るだけでも、趣が変わってきます。波の音は消え静かになり、石段と木陰のひんやりとした空気の中に、独特な線香の香りが広がります。なんだかアジアの別の国に来たような雰囲気です。さっきまで目の前に海が広がっていたのに、気がつけば木々と苔むした岩々に囲まれていて、不思議な感じがします。
ちなみに、こちらの石段は、茂木の海岸の石を運んで作られたそう。
ゆったりとした傾斜なので、朝でもそんなに頑張らずに登ることができます。笑。全部で144段あり、階段を登ることで、徐々に目も覚めてきます。
途中、朝早くにもかかわらず、お参りされている地元の方とすれ違いました。また、お地蔵様には綺麗なお花とお酒が手向けられており、地元の人がこの場所をとても大事にしていることが伺えます。
階段を登りきると、一気に視界が開け、目の前に茂木の海が広がります。また、再び静かに波の音が聞こえてきました。遠くには、うっすらと島原半島が見えます。遠くを眺めていると、そよ風が心地良く吹いていきます。
頂上についた時点でも、まだホテルを出てから20分ほど。朝の気軽なお散歩には、ぴったりなコースでした。すっかり目は覚めて、朝から五感いっぱいに自然を感じられて、とてもスッキリします。しかも時計をみてもまだまだ朝早い時間。かなり得した気分に。笑。今からホテルに戻ってコーヒーでも淹れようか、それとも人気のパン屋さんに行ってみようか、まだまださるくしてみるか、朝早く起きると、1日がとても充実する気がします。
さて、早朝の静かな時間が流れているからなのか、普段よりも、その場所の「音」や「香り」を感じられるさるくになりました。もしかすると、朝だから感じられることがあるのかも、そんなことを思うひと時でした。
皆さんも、茂木に来たら、
ちょっとだけ早起きして、さるくしてみてはいかがでしょうか。
地域の猫たちと出会える海辺のコースも良し、もしくは、茂木のまちが一望できる裳着神社なんかも、おすすめスポットです。
それでは、みなさんも茂木にて素敵な朝を!
茂木にて素敵な朝を!